これから取り組む人向け。基礎から順番に理解し、実践へ進むための記事です。
- E-E-A-Tとは何か
- Experience・Expertise・Authoritativeness・Trustworthinessの違い
- E-E-A-Tは単独のランキング要因なのか
- YMYLとの関係
- ブログでE-E-A-Tを高める具体策


E-E-A-Tとは、Googleが有用で信頼できるコンテンツを考えるときの重要な概念です。
Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字から作られています。
GoogleはE-E-A-T自体を「特定の1つのランキング要因」だとは説明していません。複数のシグナルを通じて、役立ち信頼できるコンテンツを評価する考え方として扱います。
この記事では、4要素の違い、YMYLで情報の正確性が重要になる理由、経験と公式資料の示し方、AIを使った記事制作での確認工程、公開後の信頼性点検まで解説します。
E-E-A-Tの4要素
| 要素 | 意味 | ブログでの例 |
|---|---|---|
| Experience | 実際の経験 | 使った・試した・運営した実体験 |
| Expertise | 専門性 | 知識・資格・実務経験・深い調査 |
| Authoritativeness | 権威性 | 分野で認知され、参照される状態 |
| Trustworthiness | 信頼性 | 正確性、出典、透明性、安全性 |
Googleはこの中でもTrust(信頼性)が最も重要だと説明しています。
Google公式:有用で信頼性の高いユーザー第一のコンテンツ
4つの要素を「チェックリストの点数」にしない
E-E-A-Tという言葉を聞くと、経験・専門性・権威性・信頼性の4項目を同じ重みで満たさないとSEOで評価されないように感じるかもしれません。しかしGoogleは、すべてのコンテンツが4項目を同じ程度に示す必要はないと説明しています。どの情報が役立つかは、テーマや読者の目的によって違うためです。
例えば登山用品の使用感を知りたい人には、実際に使った条件や不便だった点が参考になることがあります。一方、登山届の提出条件を確認したい人には、対象地域の公式案内がより重要になります。どちらも「信頼できる理由」が必要ですが、その根拠の形は同じではありません。
サイト運営者がすべきことは、4要素を無理やり同じ量だけ本文へ足すことではありません。「このページの読者は、何を根拠に判断する必要があるか」を考え、必要な資料と説明を示すことです。経験を示すために体験していない出来事を作り、権威性を示すために確認できない肩書きを掲載してはいけません。


Googleの検索品質評価者と順位決定の仕組みは別
Googleの検索品質評価者は、検索システムが適切な結果を出しているかを評価する役割を持ちます。評価者の判断が、直接特定のウェブページの検索順位を変更する仕組みではありません。また、E-E-A-Tそのものが数値化された単独のランキング要因であるわけでもありません。
Googleのユーザー第一のコンテンツ作成ガイドでは、E-E-A-Tの観点を自己評価に活用できること、なかでも信頼性が特に重要であることが説明されています。チェックリストを形式的に埋めれば順位が上がるという意味ではないため、どの部分を改善すれば読者の問題解決につながるか考えるために使いましょう。
例えば記事のプロフィール欄だけを充実させても、本文で誤った仕様を説明していたら、読者は誤解したまま行動してしまう可能性があります。専門用語を多く並べるだけで、必要な手順が見つからない記事も有益とは限りません。記事の目的を達成できることと、内容の根拠が確認できることを優先します。
経験と専門性を同じものとして扱わない
Experienceは、ある製品やサービスを実際に利用した、特定の作業を経験したなど、実際に起きたことに基づく知識です。Expertiseは、その分野で必要な知識や技術を持っていることを示す考え方です。両者は重なる場合もありますが、片方があればもう片方も必ずあるというわけではありません。
例えば長期間ある製品を使っている人は、使い続けたときの耐久性や不便さを詳しく説明できるかもしれません。一方、複雑な故障の原因を専門的に診断するには、別の技術や検証が必要な場合があります。経験だけで専門的な判断を断定しないことが大切です。
ブログで実体験を扱う際は、何を、どの条件で、どれくらい使い、どのような結果を得たか具体的に書きましょう。ただし、その結果がほかの環境でも同じになるとは限りません。実体験と一般的な仕様、公式の注意事項を分けることで、読み手が自分の状況へ当てはめやすくなります。
| 情報の種類 | 具体的な材料 | 読者に伝えるとよいこと |
|---|---|---|
| 実体験 | 自分で試した操作・使用状況 | 条件、期間、結果、例外 |
| 専門知識 | 専門資料、検証方法、実務知識 | 判断の根拠と適用できる範囲 |
| 公式情報 | 運営元の仕様・公的機関の発表 | 発表元、確認日、変更される可能性 |
| 第三者の評価 | 外部からの引用・評価・参照 | 誰が何を評価したのか |
これらは優劣を付けるための一覧ではありません。記事の種類に合う材料を選び、異なる性質の情報を混同しないための整理です。
「信頼できる著者」と「信頼できる記事」は同じではない
著者プロフィールや運営者情報を用意することは、誰が発信している情報かを確認できる点で役立ちます。しかし、著者の経歴が確認できても、記事内の料金や条件が古ければ、読者の判断に必要な情報は不足します。発信者の信頼性と本文の正確性は、それぞれ確認する必要があります。
例えばブログ運営の実績が豊富な著者であっても、ある広告サービスの最新ポリシーを語るときは公式のヘルプを確認する方が適切です。経験していない機能変更や未発表の仕様を、過去の経験だけで断定しないようにしましょう。
E-E-A-Tはランキング要因?
Googleは、E-E-A-Tそれ自体を単独のランキング要因とはしていません。
検索システムは多くの要素を組み合わせて、有用性・信頼性・関連性を判断します。
そのため「著者プロフィールを置けばE-E-A-Tが上がって順位が上がる」といった単純なものではありません。
YMYLは「扱ってはいけないジャンル」の一覧ではない
YMYLはYour Money or Your Lifeの略で、健康、安全、経済的安定など、人の生活に大きな影響を与える可能性のあるテーマを考えるための用語です。特定の語句が含まれているから記事を公開できないという一律の禁止リストではありません。ただし、内容の誤りによる影響が大きい場合ほど、根拠の正確性と情報を扱う資格・経験・責任を慎重に考える必要があります。
例えば「銀行の営業時間を調べたい」という疑問と、「家計に大きな影響がある金融商品の選び方を知りたい」という疑問では、情報が誤っていた場合の影響が異なります。同じ金融という広い分野でも、記事に必要な専門知識や確認方法は同じではありません。テーマ名だけで安全か危険か決めるのではなく、読者が記事を読んだ後に何を判断するのか考えます。
同様に、日常の運動について紹介する記事と、特定の症状から医療上の判断を勧める記事では責任の重さが違います。専門家の判断が必要な部分を、一般的な体験談や自分の推測だけで置き換えるのは避けるべきです。


重要な判断にかかわる記事で不足しやすい情報
読者が重大な決定をする可能性のある記事では、選択肢の利点だけでなく、対象条件、制約、例外、参考資料の発行元なども必要です。例えば保険・投資・制度の案内では、制度や商品の条件が更新されることがあり、公開日が新しいだけでは情報の正確性を保証できません。本文でどの資料を参照したか、現在も有効な案内かを確認しましょう。
| 記事の場面 | 確認すべき情報 | 避けたい表現 |
|---|---|---|
| 医療・健康にかかわる判断 | 公的機関や専門家の根拠、対象条件、受診の必要性 | 根拠なく「絶対に治る」 |
| 金融商品・投資の検討 | 公式の商品条件、リスク、手数料、適用範囲 | 条件を省いた「必ず増える」 |
| 法律・制度の解説 | 現行法令、対象地域、施行日、例外 | 古い規定を現在も有効と断定 |
| 安全・防災の行動 | 公式指針、地域条件、緊急時の適切な相談先 | 個人の体験だけで危険な行動を推奨 |
この表は一般的な確認観点です。個別の医療・法律・金融判断を代行するものではありません。読者が専門家へ相談すべき場面を無理に記事だけで完結させず、公式窓口や適切な専門家の助言が必要であることを示す判断も重要です。
Googleのユーザー第一のコンテンツ作成ガイドでは、生活の重要な領域に影響を与える内容について、強いE-E-A-Tと整合する情報が特に重視されることが説明されています。
サイトで扱う前にYMYLの影響を確認する
サイトのジャンルを決める段階で、想定する記事が読者の生活へどれほど影響するかを考えておくと、制作後の負担を見積もりやすくなります。例えば商品比較が中心のサイトであっても、重大な健康や安全の判断に関わる場合は、仕様を整理するだけでは十分でないことがあります。
対応できる専門性や監修体制、公式資料へのアクセス、変更があったときの更新方法を確認してください。記事を書けることと、正確性を長期間維持できることは別です。無理にジャンルを広げず、根拠を提供できる範囲だけ扱う選択肢もあります。
YMYL参入リスク診断では、これから扱うテーマが重要な生活判断へ影響する可能性を整理するためのチェックができます。サイトジャンルを広げる前に、どのような情報の根拠や専門性が必要になるか考える材料として利用してください。
この診断は法的な適否やGoogleの検索順位を判定する公式ツールではありません。結果は運営計画の点検に使い、専門性が必要な分野では信頼できる資料や専門家の確認を別途行ってください。
YMYL参入リスク診断
ジャンル・キーワードが健康、安全、経済的安定などへ与える影響を段階評価し、個人サイトでの参入リスクを確認するツール。
このツールを使う →「できるだけ多くの記事を作る」という目標だけで判断すると、更新負担の大きい領域まで扱ってしまう可能性があります。最初に扱う範囲を決め、継続して正確な情報を提供できるかという観点から評価しましょう。
公式出典と実体験を区別して説明する
YMYLにかかわるテーマでは特に、発信者が体験したことと一般的な事実を混同しないようにします。ある方法を試した結果はその人にとっての経験ですが、すべての人に同じ効果があるとは限りません。逆に公式の資料は制度や標準条件を示すための情報であって、個別の利用者にどんな結果が出たかを説明するものではありません。
記事を作成するときは、各主張について「公式資料に記載された事実か」「検証した結果か」「著者の判断か」を区別できるようにします。特に数値、期限、対象者、適用条件は、参照元と確認日が分かると読者が現在の情報として利用しやすくなります。
情報が不足している場合は推測で埋めず、確認できない点を明確にすることが適切です。必要に応じて公式サイトや専門家への相談を案内し、読者に自己判断で危険な作業を勧めないようにしましょう。
YMYLでは特に信頼性が重要
健康、金融、安全など、人の生活へ大きな影響を与えるテーマはYMYLと呼ばれます。
この領域では、強いE-E-A-Tと整合するコンテンツがより重要になります。
Experience|経験を示す
実際に使った、運営した、訪問した、失敗したなど、一次経験を具体的に示します。
- 実際の運営データ
- 自分で撮影した画面
- 試した手順と結果
- 失敗例と改善過程
Expertise|専門性を示す
専門知識は資格だけで決まりません。長年の実務経験、深い調査、一次情報へのアクセスなども専門性につながります。
一方、法律・税務・医療など資格や専門判断が重要な領域では、無資格の一般論と専門家の助言を混同しないことが重要です。
Authoritativeness|第三者から認識される
他サイトから自然に参照される、専門家から引用される、プロフィールや実績が外部でも確認できるなど、第三者との関係も信頼材料になります。
ただし「被リンク数を増やせば権威性が上がる」と単純化しません。
Trustworthiness|信頼性を作る
- ✓運営者・著者が分かる
- ✓一次情報・公式情報を示す
- ✓更新日と内容が一致している
- ✓広告・アフィリエイトを誤認させない
- ✓誤りがあれば修正できる
著者情報を載せるなら、記事との関係が分かる形にする
プロフィールを用意する目的は、検索エンジンへ肩書きをアピールすることだけではありません。誰が発信し、何について説明できるのか、問い合わせや訂正が必要な場合にどのように連絡できるかを読者が判断するためです。
例えばブログの運営ノウハウを紹介するなら、運営したサイトの経験や得意分野を事実の範囲で説明できます。ただし「何年運営したか」だけで、すべてのSEO施策が正しいとは証明できません。具体的な判断については、現在の公式情報や作業の前提も確認する必要があります。
自分が持っていない資格、経験していない業務、実在しない第三者の監修を載せることは避けてください。著者としてAIが作った架空の人物を立てたり、実在する専門家が確認していないのに監修を受けたように表示したりするのも不適切です。
Googleの有用なコンテンツ作成ガイドは、誰がコンテンツを作成したかが明確であること、必要な場合には著者の背景を確認できることを勧めています。著者の実績を飾ることより、読者に関係する情報を正確に示しましょう。


出典を示すことと、他人の文章をまとめ直すことは違う
公式資料へリンクしただけで、記事の独自性が生まれるわけではありません。出典は、記載した事実を読者が確かめられるようにするためのものです。ほかのサイトの説明を少しずつ言い換えて集めただけでは、なぜ自分のページを読む必要があるのか分からないことがあります。
例えば広告ポリシーの記事なら、公式ヘルプで規定を確認したうえで、初心者が誤解しやすい用語を整理する、確認する順番を示す、実際の設定状況をどう確かめるかを説明するといった価値を提供できます。ただし公式の規定を超えて「この条件なら必ず審査に受かる」と断定することは避けてください。
外部資料を参照する際は、引用と要約を区別し、誰の発言なのか、どの文書に書かれた事実なのかを示します。特にルール、料金、公式発表は原文を読めるリンクがあると確認しやすくなります。古い資料しかない場合は、その時点の情報であることを明確にし、現在の条件と混同しないようにしましょう。
| 情報の示し方 | 目的 | 必要な注意 |
|---|---|---|
| 公式出典へのリンク | 仕様・ルール・発表元を確認する | 現在も有効な情報か確認 |
| 自分の比較表 | 選択肢の違いを理解しやすくする | 比較条件と対象を明示 |
| 実体験の記録 | その条件での使用感を説明する | 一般化しすぎない |
| 数値・グラフ | 変化や差を分かりやすくする | 出所・期間・計測方法を明示 |
| 著者の判断 | 選択肢の考え方を説明する | 意見を事実として断定しない |
独自性は、出典を消したり誰も知らない事実を作り出したりすることではありません。信頼できる資料をもとに、読者が必要な判断をしやすく整理することも重要な付加価値です。
実体験を記事へ取り入れるときは再現条件を残す
商品レビューや操作説明、比較記事などでは、実際に使った経験が役立つことがあります。単に「使いやすかった」と書くだけでなく、どの製品、どのバージョン、どんな環境で、何を試したかを示すと読者が判断しやすくなります。
例えば同じスマートフォンの機能でも、OSバージョンやアプリの設定によって画面が違う場合があります。自分が確認した画面を示す場合は、読者が同じ条件で試せるかを明らかにしましょう。確認できない条件について、見たことがあるかのように手順を記述することは避けてください。
また、使用期間が短い商品の耐久性を断定しないことも重要です。1日試して分かる操作感と、数か月使って分かる耐久性は別の情報です。記事の内容がどの範囲の経験に基づくか分かれば、読者は自分の判断へ反映しやすくなります。
実物の写真やスクリーンショットが必要な記事では、画像を用意できない場合に、架空の画像を実際の証拠のように使うことは避けましょう。図解や概念図は説明には役立ちますが、実際の製品や画面の証拠として誤認させないことが大切です。
情報の更新日と内容の更新を混同しない
記事の更新日は、内容の正確さを保証するものではありません。日付を新しくしただけで料金や仕様の確認が済んだわけではないためです。重要なのは、何が変わり、どの資料を確認し、本文のどこを修正したかを記録することです。
変わりやすい情報には、商品の現行価格、サービスの利用条件、広告ポリシー、法律や制度、操作画面などがあります。一方、安定した基本概念の記事は、必要な変更が生じたときに見直す方法も考えられます。すべての記事を毎月書き直す必要はありませんが、更新すべき条件を把握しておくことが大切です。
例えばあるサービスの料金を掲載するなら、対象プラン、税込・税抜、適用期間などを確認します。変更があった場合はその箇所を直し、ほかの記事から古い料金を引用していないかも確認しましょう。正確な情報を維持できる運用があることが、長期的な信頼性につながります。
記事の間違いを指摘されたときの対応も信頼性の一部
どれだけ丁寧に作った記事でも、後から誤りや変更が見つかることがあります。重要なのは、指摘を無視したり、根拠を確認せずに修正したりしないことです。まず何が誤っているのか、元の出典や現在の公式情報を確認し、読者に影響する部分を優先して直します。
誤りを修正するときは、そのページだけでなく、同じ情報を使っている関連記事や表にも誤った記載がないか確認します。特に料金、条件、引用、著者プロフィールなどは複数のページに共通して表示される場合があるため、変更範囲を整理すると役立ちます。
重大な誤情報が公開されていた場合には、訂正の内容を明確にすることも検討しましょう。以前の説明が何だったのか、なぜ直したのかを運営側で記録すれば、同じ間違いを繰り返すリスクを減らせます。
「Who・How・Why」で記事を確認する
Googleはコンテンツを自己評価するとき、Who(誰が)、How(どう作ったか)、Why(なぜ作ったか)を考えるよう案内しています。
| 問い | 確認内容 |
|---|---|
| Who | 誰が書いたか、著者情報が分かるか |
| How | 調査・検証・AI利用など制作方法が適切か |
| Why | 検索順位操作ではなく読者を助けるためか |
AIで記事を作るときは「何を自動化したか」を理解する
AIを使って下書きや構成を作ることと、記事に含まれる事実が正しいことは別問題です。AIは文章を自然に整えられますが、存在しない資料や発言を作ってしまうことがあります。料金、人物の経歴、広告ポリシー、法令などの情報を掲載する場合には、生成した文章をそのまま正確だと扱わないことが重要です。
Googleの生成AIコンテンツのガイダンスでは、AIの利用自体ではなく、正確性・品質・関連性を優先し、読者へ価値を追加しない大量生成を避けることが求められています。またAI生成コンテンツは不正確な情報を含む可能性があるため、公開前に事実を確認するよう案内しています。
記事制作では、疑問を洗い出す、章立てを整理する、比較項目を提案するといった工程にAIを使える場合があります。一方、実際に製品を使った経験、公式情報の現在の内容、他人の発言の正確な引用は、AIが作った文章だけでは保証できません。それぞれの工程で必要な確認方法を用意してください。
自動化を利用したことを読者が知ることに意味がある記事では、どの部分にAIを使い、何を人が確認したかを分かりやすく説明する方法も考えられます。専門家が監修していないのに「専門家監修」と表示したり、実在しない著者を設定したりすることは避けます。


記事を公開する前に、根拠を確認する順番を決める
AIを使う場合に限らず、記事の正確性を高めるには、確認の工程をあらかじめ決めておくと役立ちます。まず記事が答える疑問を明確にし、数値・日付・料金・制度・人物の発言など、出典が必要な主張を洗い出します。その後で公式資料や一次情報へ照らし、必要に応じて読者が確認できるようリンクを示します。
この手順では、情報が確認できない場合に「未確認だから公開を見送る」「断定せず、確認できた部分だけ説明する」という選択肢を持つことが重要です。文章が完成しているからという理由で、根拠のない内容を残す必要はありません。
- 01読者の疑問を決めるこの記事が何を解決するのか明確にする
- 02事実の主張を洗い出す数字・条件・料金・引用・人名を区別する
- 03公式・一次資料を確認する出典の発行元と現在の内容を確かめる
- 04体験と一般論を分ける実際に試した範囲を超えて断定しない
- 05未確認の記載を直す削除・限定・再調査を適切に選ぶ
- 06公開後の更新条件を残す何が変わったら見直すか記録する
例えば制度の説明が変わった場合は、該当記事だけでなく同じ条件を扱う関連記事も確認する必要があります。作成と公開の担当者が違う場合でも、出典と修正理由を引き継げる状態を整えると、情報の正確性を維持しやすくなります。
記事の構成や公開前の確認方法はブログ記事の書き方、ブログ運営全体のSEO工程はブログSEOの総合ガイドで詳しく解説しています。
運営者の説明と本文の正確さをセットで点検する
プロフィール情報が充実していても、個別の記事の本文に誤りがあれば信頼性は損なわれます。記事ごとに根拠が分かること、運営者が内容の修正責任を持っていること、問い合わせ先や訂正の方法を適切に示していることなどを確認しましょう。
また、サイトに広告やアフィリエイトリンクがある場合には、読者が情報と広告を混同しないようにする必要があります。広告が表示されるからといって、紹介している内容が自動的に正しいわけではありません。記事が検索者の疑問へ答えられることを優先し、広告や商品紹介はその妨げにならない形で配置します。
検索流入を増やすことと、情報の正確性を保つことはどちらか一方を選ぶ話ではありません。重要な判断に関わる情報なら、読者が安心して必要な確認へ進めるようにすることが不可欠です。書き手の責任を曖昧にせず、明確な出典と必要な条件を示しましょう。
AI記事でもE-E-A-Tは作れる?
AIを使ったこと自体で評価が決まるわけではありません。AIで文章化しても、実体験・一次情報・正確性・著者責任は人が補う必要があります。
E-E-A-Tについてよくある質問
E-E-A-TはGoogleが公開するSEOの点数ですか?
いいえ。Googleが公開している共通のE-E-A-T点数があるわけではありません。E-E-A-Tは、検索システムが有用で信頼できるコンテンツを判断するうえで参考となる考え方です。第三者のSEOツールが独自に算出するスコアとは区別してください。
記事にプロフィールを付ければE-E-A-Tは高くなりますか?
著者情報は読者が発信者を理解するために役立ちますが、プロフィールだけで本文の正確性は保証できません。記載した数値や条件、引用の出典、記事がどんな人へ役立つのかまで確認する必要があります。
実体験がないテーマは書かない方がよいですか?
テーマによります。公式資料や信頼できる文献を用いて正確に説明できる内容もあります。ただし実体験がないのに実際に試したかのように書くことは避けましょう。体験が重要なレビューや専門的な判断が必要な領域では、求められる根拠も変わります。
資格がない人は専門性を示せませんか?
資格以外の実務経験や十分な知識が役立つ分野もあります。ただし法律、税務、医療など資格や専門的な判断が重要となる領域では、一般的な説明と専門家による個別の判断を混同しないことが大切です。
外部からの被リンクを増やせば権威性は高まりますか?
外部から適切に参照されることは評価を考える材料の一つになり得ますが、リンクの本数だけで権威性や順位が決まるわけではありません。不自然なリンク獲得を目的に施策を行うのではなく、読者に役立つ情報を正確に提供することを優先します。
AIが作った記事でもGoogle検索に表示されますか?
AIを利用したという事実だけで表示の可否が決まるわけではありません。ただし公開前に正確性や独自性を確かめる必要があります。付加価値のないページの大量生成は、Googleのスパムポリシーに抵触する可能性があります。
YMYLのテーマならすべて検索で不利ですか?
一律にそうとは言えません。重要な生活判断へ影響する内容ほど、強い信頼性や適切な専門性が必要になると考えてください。対象となる情報が間違っていた場合の影響と、運営者が必要な根拠を提供できるかを確認します。
記事の更新日を新しくすれば信頼性を示せますか?
日付だけを変えても内容の正確性は保証できません。料金や仕様など変化する情報を実際に確認し、必要な部分を更新することが重要です。変更内容や確認した資料を記録できると、後から見直しやすくなります。
Googleの公式資料をリンクするだけで十分ですか?
出典があることは重要ですが、それだけで記事が読者の目的を達成できるとは限りません。公式の説明を正しく理解し、読者が困りやすい条件や確認手順を分かりやすく整理するなど、必要な価値を追加しましょう。
記事の信頼性を公開前に自己点検する
最初に、記事で断定している事実を確かめられるか、誰が制作に責任を持つのか、体験と公式情報を区別できているかを確認します。次に、そのページを読む人が必要な判断を行えるかを考えます。E-E-A-Tは順位の裏技として追いかけるものではなく、読者へ正確で役立つ情報を提供するための点検方法として使うことが大切です。
検索流入を集める記事であっても、公開して終わりではありません。情報の変更があったときに確認できる出典を残し、読者が誤りを指摘できる案内と、運営者が訂正する工程を準備しましょう。資料が不足している場合は、無理に公開しない判断も信頼性の一部です。
まとめ|E-E-A-Tは読者が情報の信頼性を判断するための視点
E-E-A-Tを考える際は、4要素の名前を覚えるだけでなく、その記事の読者に必要な根拠が揃っているか確認しましょう。経験の範囲を具体的に示し、専門的な内容では信頼できる資料を使い、著者の情報と記事の責任を明確にすることが重要です。
信頼できる記事は、立派な肩書きや新しい更新日だけで完成するものではありません。本文の正確性、根拠、訂正の姿勢まで含めて考える必要があります。
読者の疑問に合った記事を設計する方法は、ブログSEOの総合ガイドやブログ記事の書き方から確認できます。
いま公開している記事から一つ選び、事実の出典、実体験の条件、現在も有効な情報かどうかを確かめてみましょう。記事の品質改善は、その確認から始められます。
記事の重複やサイト内の役割も確認したい場合は、ブログ収益化ツールセンターも活用できます。


